日時: 02/02/27 (Wed) 講師: 大野木 哲也 (京大基研)
[講演題目] 格子QCDを用いたB中間子の物理
[概要]
B中間子の崩壊や混合からの小林益川の|V_{td}|,|V_{ts}|,|V_{ub}|成分 の決定等に必要な B 中間子の電弱遷移行列の非摂動計算を格子QCDを用 いて行う。KEK スーパ─コンピュータをもちいたJLQCD collaborationで の共同研究をもとに
-- 格子上の重いクォークの定式化
-- 崩壊定数 $f_B$, バグパラメータ $B_B$,$B_S$, セミレプとニック 崩壊形状因子 $f^+(q^2)$ の計算と結果
-- 今後の展望
などについて述べる。

日時: 02/02/20 (Wed) 講師: 素粒子研究室のM2
[講演題目]
[概要]
通常と違う時間で行いますのでご注意ください。

●昼の部:12:00〜
1. 佐藤 徳弥
2. 佐藤 桂

●午後の部:14:30〜
3. 橘川 薫
4. 君島 愛子
5. 伊東 大樹

(各自質疑応答を含め30分程度を予定しています。)

日時: 02/02/06 (Wed) 講師: 小出 知威 (京大基研)
[講演題目] 有限温度でのクォーク物質におけるカラー超伝導の前駆現象
[概要]
近年、カラー超伝導の計算が精力的になされているが、 そのほとんどがカラー超伝導相内での系の性質についての研究である。 しかしながらカラー超伝導相の臨界温度が低いため、 カラー超伝導相そのものの 地上での実験的検証は困難ある可能性が高い。 そこで、我々は臨界温度より高い温度であっても揺らぎによる クーパー対の生成、消滅が起こりうることに注目した。 もしこのような揺らぎの存在する温度領域が十分に大きければ、 地上での実験によりカラー超伝導の前駆現象を観測することができ、 延いてはカラー超伝導相そのものについての知見が得られる 可能性がある。

日時: 02/01/30 (Wed) 講師: 田部井 淳 (早大理工)
[講演題目] Phenomenological Estimation of Parameters in minimal Supergravity Model
[概要]
Several parameters of the minimal supergravity model are estimated by the method of the renormalization group. In this model, five arbitrary parameters $(m_0, m_{1/2}, \tan{\beta}, A_0, \mbox{sig}(\mu))$ are contained. $\tan{\beta}$ is evaluated by the likelihood analysis of the gauge and Yukawa coupling constants. Further, the trilinear coupling constant $A_0$ is fixed by the equation of $B_0=(A_0-1)m_0$ at the GUT scale $M_X \simeq 2\times10^{16}$(GeV) and by the Higgs potential at the Z-boson mass scale $M_Z=$91(GeV). As the results, (1) allowed $m_0-m_{1/2}$ regions, (2) the sparticle mass spectra, and (3) the lightest supersymmetric particle mass are shown.

日時: 02/01/16 (Wed) 講師: 小久保 陽介 (日大理工)
[講演題目] Abelian Projection of Massive Yang-Mills Theory toward Color Confinement
[概要]
 QCDのゲージ場であるグルーオン場は、カラー電荷を持つもの(荷電グルーオン場) と持たないもの(中性グルーオン場)に分解できる。低エネルギー領域において、荷電 グルーオン場は質量を持つことが格子シミュレーションにより示されており、そのた め長距離の現象であるクォークの閉じ込めには、中性グルーオン場が本質的である (アーベリアン・ドミナンス)。我々は、簡単のためカラーゲージ群をSU(2)とし、質 量を持つ荷電グルーオンを記述する模型として、ゲージ場の運動項を含むゲージ化さ れた非線形シグマ模型(Stueckelberg形式)を議論の出発点とする。そしてアーベリア ン・ドミナンスを踏まえ、荷電グルーオン場と非線形シグマ模型に含まれるスカラー 場を量子効果として取り入れた可換有効ゲージ理論を導く。  本講演では、こうして得られた有効理論を定義する作用が、一般化された Skyrme-Faddeev模型を含むこと、グルーオンカレント間に線型ポテンシャルが現れる ことなどについて議論する。

日時: 01/12/12 (Wed) 講師:
[講演題目] 日大 素粒子研究室 博士論文 発表会 2
[概要]

1. 豊田 陽己, 「 q-量子変形された余次元空間を持つ5次元時空 」

日時: 01/12/05 (Wed) 講師:
[講演題目] 日大 素粒子研究室 博士論文 発表会 1
[概要]

1. 松本 慎一郎, 「励起Υ中間子崩壊とσ中間子生成」
「 ... 」

2. 岩田 寛幸, 「ゲージ超対称性の幾何学的破れ」
「超対称性理論は、ヒッグス粒子の存在を仮定した自発的対称性の破れに基づく電弱 ゲージ理論である標準模型などに現れる階層性の問題を解決し、重力場も含めて、場 の理論に特有な発散の問題を改善する理論として期待されている。しかし現実の、 1TeVより低いエネルギーの世界では,現実の粒子の対となるべきsuperparticleは実験 的にはまだ見つかっていない。従って、あるエネルギーレベルで超対称性が破れ,そ の結果低エネルギーの観測結果を上手く説明する有効理論が導かれると考えられてい る。今回の発表では、超対称性を破る一つの方法として、場の方程式のトポロジカル な解の効果により超対称性の代数的構造を破る「ゲージ超対称性の幾何学的破れ」 論じる。」

日時: 01/11/21 (Wed) 講師: 中西 襄 (京都大学名誉教授)
[講演題目] T*積とアノーマリー
[概要]
共変的摂動論や経路積分で取り扱っている量は、T積の真空期待値ではなくて、 T*積のそれである。後者は、前者の非共変性を救う代わりに、必ずしも場の 方程式を尊重しない。それゆえカレントの保存則とも矛盾したような結果が 得られることがある。これまでこのことが十分強調されてこなかったために、 そのような結果をアノーマリーと誤認する人が多かった。この講演では、厳 密解が求まる BRS 形式のコンフォーマル・ゲージ2次元量子重力を用いて、 T*積がどのようにおかしな結果をもたらすのかを具体的に明らかにし、共変 的摂動論や経路積分の結論を無批判に信用すべきではないことを指摘する。 また通常、荷電パイオンはベクターボソンを通じてレプトンに崩壊すると信 じられているが、これもT*積がもたらした誤解であることを明らかにする。

日時: 01/11/14 (Wed) 講師: B.P.Mandal (S.N.Bose centre Calcutta India)
[講演題目] The generalized BRST transformations
[概要]
We have generalized usual infinitesimal BRST transformations to some finite field dependent BRST transformations where the BRST parameter is finite and field dependent. These generalized BRST is also exact symmetry of the theory and more over it connects different effective theories. These transformations can be applied to solve many many existing problems in QFT.

日時: 01/11/07 (Wed) 講師: 中島 唯仁(日大理工 )
[講演題目] Conformal anomalies in noncommutative gauge theories
[概要]
(Moyal 積を導入した)非可換空間上のゲージ理論は、紫外側の発散と 赤外側の特異性が関連する等、幾つかの固有の性質を有する。 そして、その性質の一部は、非可換空間上のゲージ理論の量子異常 にも反映されることが知られている。 今回のセミナーでは、その量子異常の計算方法と幾つかの特徴について 紹介した後、非可換空間上のゲージ理論の共形量子異常を経路積分法に 基づいて導出する。そしてその共形量子異常より非可換空間上のゲージ理論 におけるベーター関数を評価し、それが摂動計算に基づく結果と一致する ことなどを議論する予定です。

日時: 01/10/31 (Wed) 講師: 上原 貞治 (高エネルギー加速器研究機構)
[講演題目] Belle実験の最近の成果
[概要]
KEKB非対称電子陽電子衝突型加速器を用いたBelle実験の 最近の結果について報告する。その内容は、(1)中性B中間子 系におけるCP対称性の破れの発見、(2)B中間子のいくつか の崩壊モードの測定、(3)タウレプトンの崩壊に関する研究、 (4)2光子過程による中間子形成の研究、である。 (1)CP対称性については、これまで中性K中間子でのみ、その 破れが観測されていたが、このたびBelle実験によって、中性 B中間子系においてもそれが大きく破れていることがわかった。 ここでは、測定の原理や方法、結果について報告する。 (2)Belle実験ではすでに大量のB中間子のデータが蓄積されて いる。それによって、これまで困難であったような分岐比の小さ い崩壊モードの測定が可能のなっているので、その一部を紹介 する。(3)タウレプトン対の生成についても大量のデータが蓄積 されている。レプトンファミリー数を破るようなタウレプトンの崩壊 の探索について報告する。(4)電子陽電子衝突型加速器は、同 時に光子光子衝突の測定にも利用できる。中間子の基本的な 性質の研究において非常に重要な情報である。ここでは、1.5- 2.3GeV領域の中間子共鳴状態とチャーモニウム二間する実験 結果について報告する。

日時: 01/10/24 (Wed) 講師: 石田 晋 (日大理工)
[講演題目] 相対論的に共変なハドロンの新分類法
[概要]
現在、クォークと反クォークの複合系としてのハドロン には、一見背反的 に見える 二つの基本的描像―非相対論的なものと、相対論的なもの―が あり、それぞれに 有力な ハドロン分類の手法を与えている。 ここでは当研究室で長い間取り組んで来た、ハドロンの相対論 的共変な記述法に カイラル 対称性の概念を取り入れ、上の二つの描像を統一する新しい分 類法を提案し、更 にこれを 支持するいくつかの実験的証拠を示す。 また今夏、プロトヴィノ(ロシア)で行はれた“ハドロン200 1”の報告も兼 ねて行う。

日時: 01/10/17 (Wed) 講師: 小池 正史 (KEK)
[講演題目]
Ambiguities of theoretical parameters and CP/T violation in neutrino factories
[概要]



日時: 01/10/10 (Wed) 講師: 石野 宏和 (東工大)
[講演題目] Belle実験のB中間子物理についての最新の結果
[概要]

電子陽電子衝突によって大量のB中間子をつくり、その崩壊課程から小林益川理論 を高い精度で検証しようとするBファクトリー実験が20世紀の終わりに 日本とアメリカで始まった。そして21世紀の始めの今年にその検証の第一歩 である中性B中間子系におけるCP非対称性が両実験で発見された。 この発見をステップにして、今後ますますB中間子のデータが蓄積されるに 伴い、小林益川理論の全貌が明らかになるであろう。 本講演では日本のKEKで行われているBファクトリー実験、Belle、についての CP非対称性発見を含む最新のB中間子に関する物理結果を多岐にわたって詳しく紹介 する予定である。

日時: 01/10/03 (Wed) 講師: 梅沢 栄三 (藤田保健衛生大学)
[講演題目] Possible break-down of chiral $SU(2)$
[概要]

カイラル $SU(2)$ ダブレットを1つもつ理論では,強結合領域でもゲージ不変にフェルミオンの真空凝縮はおきえない.このことは,カイラル $SU(2)$ ダブレットを奇数個もつ理論はグローバルアノマリーのため無矛盾に定義できない,ということのひとつのあらわれだと考えられる.今回 は,カイラル $SU(2)$ ダブレットを1個持つ理論における,動的ゲージ対称性の破れを伴うようなフェルミオンのマヨラナ型凝縮の可能性につい て調べた.この凝縮がおきるとフェルミオン数は非保存となる.さらに,このような動的ゲージ対称性の破れとグローバルアノマリーの関連につい て議論したい.

日時: 01/07/18 (Wed) 講師: 和田 正信 (日大)
[講演題目] 船橋ポテンシャルとその後の発展
[概要]
Funabashiポテンシャルは湯川中間子論に基づく核力で,交換中間子として π,η,σ,δ,ω,ρを用いたOBEPと芯領域はガウス型ポテンシャルで構成されて いる。その後、岐阜大学との共同研究からNN,YN,YYのOctet Baryon系に拡張し、 交換中間子はスカラー、擬スカラー、ベクトルNonetを用いたOBEPと、芯領域は SU(3)対称ガウス芯ポテンシャルで構成されたFunabashi-Gifu ポテンシャルに発 展した。現在は、Gaussian source functionを用いたGSOBEPへFunabashi-Gifuポ テンシャルが変貌し、これを用いてOctet Baryon系の議論を行っている。

日時: 01/07/11 (Wed) 講師: 亀淵 迪 (日大原研)
[講演題目] 量子力学再考IV―作用変数・位相・表示―
[概要]
前期量子論で重要な役割を演じた作用変数や(これに正準共役な)角変数が、量 子力学の通常の定式化の中ではどのような形で現れるのか?―この問題を比較的 簡単な系について検討する。通常の議論における作用変数は単に断熱不変量、す なわち時間的に近似的な保存量にすぎないが、われわれの議論では、その代わり に(あるいはその拡張として)厳密な意味での保存量を採用する。予想どおり、 角変数の表式は、量子力学的状態の位相の中に現れる。 古典力学においては、ハミルトン-ヤコビの方程式の解(ハミルトンの主関数)を 母関数とする正準変換を行うことにより、変換後のハミルトニアンを0にするこ とができる。量子力学においてもこれに対応した状況を実現することが可能であ り、この場合の表示を”ハミルトン・ヤコビ表示”と呼ぶことを提案したい。こ の表示の特殊性を2,3の場合について具体的に例示する。

日時: 01/07/04 (Wed) 講師: 早川 祥子 (東大)
[講演題目] Warped Compactification with an Abelian Gauge Theory
[概要]
宇宙項問題を解決する手法として extra dimension を導入する。 特に U(1) gauge場と 3-brane を background に持つ六次元時空の warped compact化を考える。 この時 coupling の fine-tuning なしに、全時空が正則でかつ 四次元の宇宙項がゼロになる解を実現することが出来る。

日時: 01/06/27 (Wed) 講師: 荒船 次郎 (大学評価・学位授与機構)
[講演題目] ノントポロジカル・ソリトンの観測的上限とその物理的意味
[概要]
ノントポロジカル・ソリトンはDerick の定理によって禁止されずに存在できる ソリトンで、宇宙のバリオン数やダークマターに関係して、Q-ball や F-ball が提唱されている。それらが宇宙のダークマターだとすると、 これまでの観測されていないという観測の(従来の、モノポール探索などの他の 目的の実験結果から得られる)上限から、その性質やパラメターはどのような 制限を受けるかを調べた。その結果、その制限が、現在言われているような量の ダークマターとしては否定される場合もある。またその結果得られる制限の 下で、ノントポロジカル・ソリトンがなお宇宙に残 ることができるとするとどのような場合かを議論する。

日時: 01/06/20 (Wed) 講師: 保江 邦夫 (ノートルダム清心女子大学)
[講演題目] 量子力学における観測問題の由来と解消
[概要]
量子力学の正統的な定式化であるコペンハーゲン解釈を導く目的で,観測される系と観 測する系の両方に量子力学の枠組みをあてはめるならば,そこにはフォン・ノイマンや ウィグナーが見出した観測問題のジレンマがわき出てくる。しからば,量子力学はコペ ンハーゲン解釈でのみ正しい物理理論たり得るのかというと,宇宙開闢を扱う量子宇宙 論においては宇宙全体を観測する系を求めることができないためコペンハーゲン解釈は 原理的に破綻してしまう。
ここでは,観測系が存在する場合にはコペンハーゲン解釈と確率解釈を導き,また観測 系が存在しない場合にも確率計算が可能なように量子力学の基本的な枠組みを作り替え ようとする新旧の理論の代表的なものを紹介する。

日時: 01/06/13 (Wed) 講師: 奥村 健一(東大宇宙線研)
[講演題目]
超対称大統一理論における右巻きニュートリノとFCNC過程、レプトンフ レーバーの破れおよびミュー粒子の異常磁気能率
[概要]
ニュートリノ振動の観測に触発され、我々は右巻きニュートリノを持った 超対称大統一理論において最小超重力理論に基づいてさまざまなFCNC過程、 レプトンフレーバーを破る過程およびミュー粒子の異常磁気能率を計算した。 現実的な第一第二世代の荷電レプトン-クォーク質量比を実現するため高次元 演算子の影響を考慮し、大統一スケールに新たな混合角を導入した。数値計算 の結果、広いパラメータ領域にわたって、中性K中間子混合のCPを破るパラ メータ$\epsilon_K$、$\mu \to e \gamma$ およびミュー粒子の異常磁気能率 $a_{\mu}$に大きな寄与が現れることがわかった。ここではそれらの間の相関 と現在進行中および近い将来行われる実験との関係について議論する。

日時: 01/05/30 (Wed) 講師: 井本 道子(日大原研)
[講演題目] The photon structure function for all values of x
[概要]
The photon structure function has been investigated via deep inelastic electron-photon (e-\gamma) scattering. Experimentally, information regarding this function is extracted from the process (e+e- -> e+e- hadrons). The DGLAP (Dokshitzer, Gribov, Lipatov, Altarelli and Parisi) equation for large (Bjorken scaling variable) x and the BFKL (Balitzkij, Fadin, Kuraev, Lipatov) equation for small x are used to derive the structure function. We express the parton distributions at small x by using the hadronic input with Pomeron cut exchange for the gluon and the sea quark, and by introducing up to the first power term in the running coupling constant for the point like parts of the parton distributions. At large x, these contributions are suppressed. As a result, we obtain the photon structure function for all values of x by using only the NLO (next-to-leading order)- DGLAP equation and can show that our predictions are in good agreement with the experimental data at small x and at large x in OPAL.
Also we modify the MS(minimal subtraction)-bar scheme in order to exclude the unphysical behavior near x = 1 and work with the modified MS-bar scheme.

日時: 01/05/16 (Wed) 講師: 奥村 公宏(東大宇宙線研)
[講演題目] 大気ニュートリノによるニュートリノ振動の測定
[概要]
スーパーカミオカンデにおける大気ニュートリノ事象の 天頂角依存性が観測され、 ミューオンニュートリノにおけるニュートリノ振動が明らかにされた。 セミナーでは本実験での大気ニュートリノ実験や ニュートリノ振動パラメータ解析を中心に話す。 また電子ニュートリノやステラエルニュートリノへの振動の可能性 についても言及する。

日時: 01/05/09 (Wed) 講師: 森 祥寛(金沢大)
[講演題目] アーベリアンドミナンスのゲージ普遍性について
[概要]
現在、クォークの閉じ込め現象を理解するための有力な描像の一つとして、 超伝導とのアナロジーから導かれるDGL理論がある。この理論の導出に際して、 アーベリアンドミナンスとモノポールドミナンスが成り立つという仮定が導入 されている。しかしこの仮定は、ある特定のゲージ固定(MAゲージ)を課した系 でのみ、成り立つことが示されている。 今回の研究では、このアーベリアンドミナンスがゲージ固定に対して普遍に 成り立ちうるものであるということを、代表的なゲージ固定について、その有 効作用を数値的に計算することで示した。 セミナーでは、DGL理論についての概要と、本研究の理論的背景、および具体的 な方法について簡単に述べたい。

日時: 01/04/25 (Wed) 講師: 日塔 光一(千葉大理)
[講演題目] 無限個のPauli-Villars場を用いたゲージ場の正則化
[概要]
物質場に対しては、数年前から無限個のPauli-Villars場による正則化が議論 されてきた。本研究ではこれをゲージ場に適用することを考える。具体的には、 高階微分法とPauli-Villars法からなるハイブリッド正則化に於いて、無限個の Pauli-Villars場を導入し、これが4次元Yang-Mills理論を正しく正則化する ことを示す。時間があれば他の理論への応用についても述べたい。

日時: 01/04/18 (Wed) 講師: 二瓶 武史(日大理工 )
[講演題目] Towards An Accurate Calculation of the Neutralino Relic Density
[概要]
We compute the neutralino relic density in the minimal supersymmetric standard model by using exact expressions for the neutralino annihilation cross section into all tree-level final states. We compare the exact results with those of the usual expansion method and demonstrate a sizeable discrepancy (of more than 10%) over a significant range of the neutralino mass of up to several tens of GeV which is caused by the presence of resonances and new final-state thresholds.

コロキウムに関して御質問等がある方は 竹内 嘉浩 (yytake@phys.cst.nihon-u.ac.jp)まで、御連絡下さい。